◆羊たちの沈黙 ★★★★★
すごく面白かった。レクター博士と食人のことは前情報で知っていたので、この映画はレクター博士が捕まるまでのお話だと勝手にイメージしていたんですが全然違った。服役中の殺人犯の協力を得て殺人犯を捕まえるという設定が面白かったです。クラリスが優秀とはいえまだ研修生で未熟なところがあるせいか、ひとりで捜査を進めて犯人の家に突っ込んでいくところなどはハラハラしたし感情移入もしやすかった。
レクター博士の存在感も強いですね。なんとなく無機質なしゃべり方や落ちくぼんだ眼窩など、爬虫類を連想させます。そんなレクター博士がクラリスに執着し、クラリスもまた博士に取り込まれているような、そういう微妙な関係もよかった。
作中ずっと緊迫感に溢れた、すごく面白いサスペンスでした。思ったほど過激なシーンもなかったし。
◆ハンニバル ★★★
なんだか冗長に感じてしまった……。事件も特に起こってないので緊迫感もなく、ちょっと退屈。夜中に観てたせいかもしれないけど途中で寝てしまった。
レクター博士が完全にクラリス派になっていて、優しすぎるやろおおおと思った(笑)この作品はサスペンスではなくレクターとクラリスの共依存や執着などの心理面が見どころなんでしょうか。そう思えばけっこう楽しめた……かもしれない。でもクラリス役の女優さんが変わってしまったのでいまいちのめり込むこともできず。やっぱりシリーズ通して同じ役者さんに演じてほしいというのが人情。
グロ度とレクター博士の無敵ぶりは上がってましたね。
◆レッドドラゴン ★★
「羊たちの沈黙」より前の話ときいて、レクター博士が人肉事件を起こしている時代の話だな!?と勝手に期待して観はじめたら開始10分くらいで裏切られました(笑)また「羊たちの沈黙」と同じ設定かよ……とガッカリしてしまって一気にテンションが落ちてしまいました。しかもどうしても一作目の劣化版のように感じてしまう。レクター博士の存在感もちょっと薄かったし。
「羊たちの沈黙」では、レクターの過去は言葉でしか語られることはなかったけど、レクターの独特の風貌や立ち居振る舞いからかえって想像力が掻き立てられて不気味さが際立っていた。だから過去を描かないのならそれはそれでいい。なのにわざわざ「羊たちの沈黙」以前の時系列にするのに、なぜあえて同じシチュエーションを使うのか……
あとやっぱり長い……というか、長く感じた。また途中で寝てしまいました……。
◆ホステル ★★
なんとなくハードそうだったので私でも観れるかどうかあらすじを予習しておいたんですが(邪道)……ネタバレ見ちゃったことを差し引いても、イマイチだったなぁ。男三人が風俗でキャッキャしてるおっぱいシーンが長くて(半分くらいそれだったような感じ)、最後までそういうノリだったらどうしようかと思った。世界観構築のために前振りは大事だとは思うけど、それにしても長かったかも。肝心の拷問・脱出シーンが少なく、本題であるはずの中盤以降は駆け足な印象でした。
あと音楽と特殊メイクがちょっと安っぽかったかも……。血のり大サービスだったけど、グロレベルは意外に弱めだったような気がしました。まぁ私は薄目で観てたんだけど(笑)、薄目でも耐えられるレベルだったので。
自分たちを騙して虐げてきた人々に主人公がことごとく復讐していってエンディングだったのもあるのか、内容の割になんだかすっきりとした終わり方。色々演出も含めて、もっと不条理で陰湿な感じのほうがよかったな~。
あとカタコトのエセ日本人がメインを張る勢いで出てくるのでなんとかしてほしい。。。
◆パラノーマル・アクティビティ ★
うーん……いつ怖いシーンが出てくるのかビクビクしてたんですが全然そういう気配がないので、途中から眠くなってきた……。「怪奇現象は悪魔の仕業」というのも、日本人にはちょっと馴染みがなくて怖さが感じられない一因かもしれない。あと伏線がなにも回収されていないし、ストーリー的にもいまいちであんまり印象に残りませんでした。
◆パニックルーム ★★★★☆
面白かった。人死にはでますが悪い奴しか死なないし、ストーリーや演出とかも王道で、安心してハラハラできて楽しめました。やっぱりこういう密室脱出系は好きです。
ジョディ・フォスター美人ですね。「羊たちの~」でも思ったけど。
◆世界最速のインディアン ★★★
インディアンが出てくるのかと思ったらバイクのことだったんですね。アンソニー・ホプキンスが、レクター博士と同一人物とは思えない自由で愉快なおじいちゃん。踊りだしちゃうのが可愛い。じんわりとしたいい映画だったんだけど、時々ちょっと眠くなってしまった……(笑)