久しぶりの映画感想。今までもちょこちょこ観てはいたんですが、なんかめんどくさくなって感想を書いてませんでした。。。
◆グレイブ・エンカウンターズ ★★☆
インチキ心霊番組を撮ろうと廃墟になった精神病院へ取材に行ったスタッフたちが、ほんとに出てきてしまった霊に襲われて死んでいくという話。開始と同時にオチがわかるような特に捻りのないストーリーなんですが、久しぶりにホラーを観たせいかけっこう怖かった(笑)怖いと言っても単に霊(というか後半はほぼゾンビ)がウォーと出てきてビックリするという、お化け屋敷的な怖さ。舞台が病院というのもあり、本当にお化け屋敷以上のなにものでもないというか。行ったことないけど、富士急ハイランドのお化け屋敷とかってこんな感じなのかなーと思った。
こういったドキュメンタリー仕立てのことを、モキュメンタリーと呼ぶそうですね。あたかも実話だと思わせるような、臨場感あふれる手法ですね。しかしモキュメンタリーにするにはあまりに現実感のない演出だったなぁ……。襲ってくるのが霊ではなくどう見てもゾンビだったし、舞台の病院だって、いつまでも夜が明けなかったり院内の空間がゆがんで迷路みたいになってたり、出口だったはずの扉の向こうが別の廊下につながっていたりと……リアリティ皆無。まぁ、私は例によって閉鎖空間モエ?なので、こういった異次元ホラー空間は好きではあるんですが。
あと、まだ精神病院として機能していた当時は精神病患者に対する理解もなく、病院というよりは留置所のような位置づけであり、しかもロボトミー実験まで行われていた……という舞台設定があるのだから、主人公たちが病院から外に出られないというシチュエーションも、実際に入院していた患者の心情とリンクさせればもっと恐怖感があったんではないかとちょっと思った。
そうそう、あとロボトミーのエピソードもほとんど生かされてなかったのももったいない。
◆エイリアン・イン・キューブ ☆
ひどいとしか言いようがない映画……(笑)タイトルからして駄作だろうなぁとは予想してたけど、予想以上でした。
なんというかタイトルからは、CUBEのような閉鎖空間の中でエイリアンと戦うのだろうかというイメージを抱いたんですが、本編にはCUBEと呼べるものはなにもなかったという。
いやー……今まで観た映画の中で一番ひどかったかも(笑)
◆ライフ・オブ・パイ ★★★★★
虎と人間の種族を超えた感動友情系かと思ってたので驚いた。初見ではその先入観が最後まで抜けきれなかったのでイマイチ物語に入り込めなかったけど、解説を読んだあともう一回観たらすごくすごく面白かった。原作も買った。映画と原作はだいぶ雰囲気が違いますね。映画では、動物との漂流は現実だったのか否かというのが問題でしたが、原作では「どちらが真実かわからない」という曖昧な感じはしなかったなぁ。というのも、漂流生活の描写がとてもリアルで生々しく、エグかったから。乗り合わせた漂流者を食べた、という記述もあるし。だからわざわざ登場人物を動物になぞらえて寓話仕立てにする必要がないと感じた。
映画から入ったせいもあると思うけど、私は映画のほうが好きだな。映像が本当に美しくて、どこを切り取っても絵画になりそう。あと、レーティングの関係かもしれないけど、動物の死骸が腐敗していく様子とか、排泄物とか、生々しい汚いものがいっさい排除されてましたよね。そんな現実離れした美しさが、より寓話っぽくみえるのかなぁ。悲しい現実を受け入れたくない、またはなんとかして美しいもの、神秘なものとして受け入れようとしているパイの葛藤の表れなんでしょうか。
モキュメンタリーものをもっと観てみたいなー。パラノーマルの続編はもういらないので、RECとブレア・ウィッチ・プロジェクトが観たいな。
********
クリックしてもらえると嬉しいです(´∀`)
PR