「この結末は絶対予測出来ない」というたいそうな煽りで、予告編はキューブやソウを髣髴させてとても興味を惹かれたんだが…途中までは面白かったのに、肝心のオチでガッカリや!監視下に置かれた作られたホラー環境、合間に挟まれる管理センターのハイテクそうな設備…という現代的・科学的な舞台があったのに、なんでオチが神への生贄なんだ…いきなりファンタジーな世界観になってしまったので、ギャップが凄くてテンションが下がってしまった。しかも生贄として捧げたいんなら、なにもわざわざあんな面倒くさいシチュエーションにする必要があったのだろうか。
モンスターもあんなにショーケースに入れていっぱい出すんなら、モンスター大暴れのシーンがもっとあってもよかったな。どんな攻撃をしかけてくるのかとかビックリモンスターショーにもっと尺を割いてあっても面白かったかも。それにしても古典的で基本に忠実なモンスターばかりだった。狼男とか半魚人とかゾンビとか。
そして最後のオチはシガニー…私は観終わって人に言われて初めてシガニーだったと気づいたんですが、作中一番の衝撃がソレでした。シガニーが最後に出てきたというのが予測できないオチだったんでしょうか。
そしてビビリな私はR15ということでホラー度が高かったらどうしようと心配してたんですが、私でも普通に見れる程度の怖さでした。ゾンビに襲われたり急な音でビックリさせるシーンは確かにありますが、あくまで「作られたホラー環境」だということが序盤からすでに明らかにされているので、登場人物に感情移入してワケのわからないものに抱く恐怖感というか、精神的な怖さは薄いかも。合間にギャグシーンもちょくちょく挟まれるし。ただ、血みどろなシーンはけっこうあるのでそういうのがまったく苦手な人には辛いかもしれませんが……
自分が期待して求めていたオチとだいぶん違っていたので、満足度では★★☆(満点=★×5)くらいでした。
設定はすごく好みだったし、途中までは面白く観れていただけに、オチの残念さが悔やまれる……。まぁ、勝手にキューブ的なものを期待していた私の思い込みのせいなんですが。
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