◆ノウイング ★★★
面白かった。災害を予知する奇妙な文字列…ということでオカルトチックなのを想像してたんだが、世界滅亡で宇宙人まで出てくるというスケール拡大ぶりにびっくりで面白かったです。中盤までのサスペンスとミステリー要素で盛り上げまくった決着をどうつけるのかのハラハラドキドキのオチが宇宙人…てことで賛否は別れそうですが私は面白かった。ノアの方舟だったんですね。序盤のニコラスケイジの講義(太陽との奇跡的な距離で保たれる地球の存続について)とか、息子との会話(生命のいる星は地球以外にあるのか？)とかも伏線になってたんですね。
飛行機墜落、電車脱線などの災害シーンの映像は見事。トラウマになりそうな臨場感と迫力、恐怖感でした。
◆ＣＵＢＥ ★★★★★
面白かった。数学のカラクリはまったくわからなかった…素数くらいしか…（笑）もともと脱出ものは好きなんですが、頭脳を使って脱出する系は特に好みです。怖いシーンはあるのかな？と心配してましたが(ビビリ)、罠で死んだのは最初の2人だけでちょっとグロかったのもそこだけでした。ソウで耐性ついたなあ…。
警官のおっちゃんは悪いやっちゃですね、はじめは頼りになると思ったのに。頼り甲斐のあった警官がプッツンして危険人物に、頼りなかった数学の女の子と精神病の青年が脱出のキーになり…というように前半と後半でキャラの立ち位置が正反対になったのも面白かった。ソウもだけど、極限状況で追い詰められた登場人物たちが理性を失って、あるいは本性を表していく様子が面白い。殺人トラップよりもむしろそういう剥き出しの狂気こそが一番怖いですね。
◆セブン ★★☆
犯人自身がデビッドに殺されて犯人の勝ち、7つの裁きが完成してしまったとのことだが、そうすると犯人も自分が罪人だと思ってたってこと？自分は選ばれた者で裁く側の立場だというようなことを言ってたのに…とか疑問だったんですが、解説を色々読んでやっと理解できました。デビッド夫妻を妬んで妻を殺してしまった犯人は嫉妬の罪を、その犯人を怒りのあまり射殺してしまったデビッドは憤怒の罪を犯したことになり、それぞれ裁かれることで7つの裁きは完成し、犯人の思惑通りの一人勝ち…ということなんですね。犯人は死んだけど、非常に後味の悪い、救いのない完全犯罪でエンディングでしたね。ただ、この二つの罪についてはどうも御都合主義的なものを感じるなあ。他の裁かれた人たちとは違って、デビッドと犯人の罪は強引に作られたものに感じる。犯人の嫉妬なんて特にそう。本当にデビッド夫妻に嫉妬していたとは思えない。でもそれは、刑事たちが予想外に早く犯人に行き着いてしまったために犯人は計画を変更せざるを得なかったらしいから、最後の裁きの無理クリ感はそのせいなのだろうか。
◆着信アリ 1／2／ファイナル ★
全作見たけど、シリーズを追うごとにB級感が増していきますね…全作通して死の予告のルールに統一性がなさすぎ。2で出てきたリー・リィはファイナルではなかったことにされてるし台湾や韓国を舞台にする必要もあったのかと。突っ込み始めたらキリがないけど、特にファイナルはひどかったなぁ…ホラー度も一番低かったかも。なんというか、技術も予算もないのに派手に怖がらせようとして盛大に滑っている感じ。どのへんにＲ18要素があったのか…。序盤の死のシーンで、切れた電線がビチビチしながら首に巻きついてきたシーンとか何事かとおもった。鶏の羽を噴いて死んじゃったシーンも意味不明だし。そしてミミ子がいつの間にネット回線に潜んでいる設定になったのかも謎だし、スパムメール送りまくってパソコンをショートさせようというのも謎だし、その作戦に大勢のネットユーザーが「頑張って！俺たちも協力するよ！」って乗っかったのも謎だし、せっかく作戦成功でパソコンぶっ壊したのに(メールサーバー落としただけで壊れたのも謎だけど)、韓国人の恋人が黒木メイサの身代わりとして呪いで死んで、あれだけ大騒ぎしてスパムメール作戦したのに結局呪いは消滅していなくてなんの解決もしてないままエンディングとか……ひどい！！
でもこういう映画って、時代を反映していて面白いですね。今だったらメールとか電話じゃなくて、ツイッターで死の予告とかがバラまかれるんでしょうか。
◆リング2 ★★
着信アリと続けて観たせいか、リングはやっぱり演出が怖いなと思った。ワッと驚かしたりショッキングなグロシーンで怖がらせるお化け屋敷的な要素はほとんどなくて、不安を煽るような音響や照明でじわじわと精神攻撃を仕掛けてくる感じですね…
でもストーリーはちょっとよくわからなかったなあ。リング・らせんとの繋がりに矛盾があるような…と思ったら、リング2は続編といってもパラレルワールドなのか。
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