◆リヒテンシュタイン展
国立新美術館のリヒテンシュタイン展に行ってきました。
このチラシが、子どもにドヤ顔で富を主張されているようで気になっていた。
リヒテンシュタインのことはまったく知らなかったです。オーストリアの侯爵家で、家訓が秘宝の収集というほど芸術に関する意識が高かったとか。
迫力のある大きな絵が多くて、そのどれもが素晴らしく写実的で触れそうなほどでした。周りで「3Dみたい」という呟きを二回ほど聞きました。それぐらい立体的で緻密!
西洋画は徹底的に写実的で肉感的な感じですよね。女性の肌の質感とかも、マシュマロみたいにきめ細かい。チラシに載ってたこの女の子のほっぺたもスベスベぷにぷに。
「夏の離宮」を再現した部屋に飾られていた天井画が一番印象的でした。
天井画というのを意識しているのか、どれも下から見上げるような構図で描かれていたので迫力があるし、臨場感があるような気がします。
あとは台座に載ったシカの杯。ぜんまい仕掛けでテーブルの上を動きます。
自分の席にやってきたこの飲みにくい杯でいかにこぼさずうまく飲むかという趣向で宴席は大いに盛り上がったようですが、金持ちって暇だな……と思ったエピソードのひとつ(笑)
◆お伽草子展
国立新美術館からミッドタウンを通って六本木駅から帰るか~と思って歩いてたらこんなチラシを見つけて、おおっと思って突発的に入ってきました!
色んなお話が紹介されていて面白かった!
まるで子どもの落書きのような絵とかもあって面白い。あとリヒテンシュタインを観た直後だったので、西洋と日本の違いがありありとわかってそれも興味深いです。
日本の、特に絵巻物などはすごく漫画的ですね。まず絵のタッチ。顔もさらっと描いたようなあっさり風味だし(日本人の顔だからだろうけど)、動作も漫画チックでユーモラスです。あとは構図もですよね。ひとつの絵の中で、漫画がページを変えるように場面展開されていたりするのが面白い。
鼠と雀と百鬼夜行が可愛かった!日本文学のこういうチマチマした動物とか妖怪が大好きです。
あと煩悩の塊のような、どうしようもない老僧の話も好き(笑)若い娘に一目ぼれして、その両親が寝ている間に耳元で長い竹筒を使って「(自分を)娘の婿にしなさい」とかいう偽の託宣をしたりだとか。もう本当にどうしようもない。
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